
観葉植物のイモ科について調べているあなたは、モンステラやポトスなどの種類を知りたい、育て方で失敗したくない、インテリアとしておしゃれに飾りたい、そんな思いを持ってここにたどり着いてくれたのかなと思います。
「ホームセンターで勢いで買ったけど、だんだん元気がなくなってきた」「お店やSNSみたいな雰囲気にしたいのに、何か違う」そんなモヤモヤを抱えながら、次の1鉢をどうしようか迷っているタイミングかもしれません。
最近は、観葉植物のイモ科を主役にした観葉植物インテリアや、観葉植物のある暮らしを楽しむ人がぐっと増えていて、SNSでも観葉植物コーナーや、関西の観葉植物店めぐりの投稿をよく見かけます。
一方で、「モンステラの観葉植物育て方がよく分からない」「観葉植物棚を100均グッズで作ってみたけど日当たりが不安」「土を使わない観葉植物の管理って難しそう」「観葉植物スタンドを100均でそろえても大丈夫?」といったモヤモヤも出てきますよね。
このページでは、観葉植物のイモ科の代表的な種類や特徴、室内での置き場所、水やりや植え替えのコツ、そしてインテリアとしての楽しみ方まで、実体験ベースでぎゅっと整理していきます。
観葉植物植え替えの仕方や、土を使わない育て方にも触れながら、あなたの部屋でイモ科の観葉植物が長く元気に育つ道筋を、一緒に整えていきましょう。
ポイント
- 観葉植物のイモ科の代表的な種類と特徴をざっくり掴める
- 室内インテリアに合う置き場所やレイアウトのコツが分かる
- 水やり・肥料・冬越し・植え替えの基本と失敗しやすいポイントを把握できる
- 子どもやペットがいる家庭での安全な楽しみ方と風水的な飾り方をイメージできる
観葉植物のイモ科の基礎知識
まずは、観葉植物のイモ科と呼ばれるサトイモ科(アロイド)の基本から整理しておきます。
ここを押さえておくと、「どの種類を選ぶか」「どこに置くか」「どのくらい育てやすいか」の判断がかなり楽になりますよ。
同じイモ科でも性格がけっこう違うので、ざっくりとした「グループごとの雰囲気」をイメージしながら読んでもらえるとしっくりくると思います。
モンステラやポトスの種類

観葉植物のイモ科と聞いて、真っ先に思い浮かぶのがモンステラとポトスだと思います。
どちらもサトイモ科に属する仲間で、熱帯〜亜熱帯の森の中で育ってきた植物です。
森の中では大木に絡みながら上へ上へと伸びていく「つる性・登攀性」の性質を持っていて、その名残が、室内で育てたときの気根やつるの伸び方に表れています。
モンステラは、切れ込みや穴のあいた大きな葉が特徴で、1株あるだけで部屋の雰囲気が一気に「ボタニカル」寄りになります。
代表的なのはモンステラ・デリシオーサで、ゆったりと広がる葉と育てやすさのバランスがよく、リビングの主役にしやすい種類です。
葉に穴が開くタイミングは、日当たりや株の年齢にも左右されるので、「穴がないから失敗」というわけではないですよ。
ポトスは、正式にはエピプレムヌムというつる性の仲間で、ライムグリーン、白斑、黄斑など葉色のバリエーションがとても豊富です。
ゴールデンポトス、ライム、マーブルクイーン、エンジョイなど、品種によって雰囲気がガラッと変わるので、同じ棚に違う色を並べるだけでもかなりおしゃれになります。
つるを棚やカーテンレールから垂らしたり、観葉植物棚を100均アイテムで組んで高低差をつけて飾ると、立体的なグリーンの背景を作りやすいですよ。
水差しで簡単に増やせるのもポトスの強みで、小さくカットしてガラス瓶に挿しておくだけで、キッチンや洗面所のワンポイントにもなってくれます。
直立タイプとつる性タイプ
同じ観葉植物のイモ科でも、モンステラのように自立して大きくなるタイプと、ポトスのようにつる性で伸びていくタイプがあります。
モンステラは支柱を立てて上に伸ばしていくと「観葉植物スタンドの主役」っぽい存在感になり、横に広げていくとリゾート感のあるシルエットになります。
ポトスやシンゴニウムのようなつる性は、ハンギングや壁面、シェルフの上から垂らすスタイルと相性がよく、空間の「余白」を埋めたいときにすごく使いやすいです。
直立タイプは床置きや大きな鉢でじっくり育てるイメージで、つる性タイプは小さめの鉢やポットを複数組み合わせて遊ぶ感覚に近いかもしれません。
| 種類 | 主なスタイル | 難易度の目安 |
|---|---|---|
| モンステラ | 床置き・大鉢・トールプランター | 丈夫で初心者向け |
| ポトス | 棚上・ハンギング・水差し | かなり丈夫で初心者向け |
| シンゴニウム | 棚上・トレリス仕立て | やや慣れてきた人向け |
モンステラとポトスの基本ケア
モンステラとポトスに共通しているのは、「直射日光は苦手だけど、暗すぎても元気が出ない」という点です。
レースカーテン越しの明るい窓際や、日中を通してそこそこ明るさがある部屋の中央付近など、やわらかい光が届く場所を選ぶと安定しやすいです。
水やりは、春〜秋は土が乾いてからたっぷり、冬は乾いてから数日あけて控えめに、が基本になります。
葉にホコリがたまりやすいので、ときどき柔らかい布でふき取ってあげると、見た目もツヤっとして光合成もしやすくなります。
より詳しくモンステラ単体の悩み(「葉が割れない」「穴が開かない」など)を深掘りしたい場合は、当サイトのモンステラ関連の記事一覧もあわせてチェックしてみてください。
アロカシア(クワズイモ)の特徴

アロカシア(クワズイモ)は、「観葉植物のイモ科の中でも存在感のある大きな葉を楽しみたい」という方からよく相談をもらうグループです。
クワズイモ(Alocasia odora)は、象の耳のような大きなハート型の葉が特徴で、1株でぐっと南国感が出ます。
葉が風にゆらぐだけで部屋の空気が柔らかく見えるので、「無機質なインテリアに少しぬくもりを足したい」ときにもぴったりです。
アロカシアには他にも、葉脈が白く浮き出るもの、メタリックなツヤをまとったもの、葉の表と裏で色が違うものなど、コレクション性の高い種類がたくさんあります。
同じアロカシアでも、品種によって耐寒性や耐陰性がけっこう違うので、購入時にラベルやショップの説明をしっかりチェックしておくと安心です。
アロカシアの魅力と注意点
アロカシア全般に共通するのは、葉脈のコントラストが強かったり、表面に少しメタリックなツヤがあったりと、どことなく「大人っぽい」雰囲気をまとっているところです。
一気にジャングルというよりは、洗練されたグリーンインテリアという感じで、シンプルな家具やモノトーンの部屋とも相性がいいです。
その一方で、モンステラやポトスに比べると耐陰性はやや弱く、暗いトイレや北向きの奥まった部屋だとどうしても元気がなくなりがちです。
葉がだんだん小さくなってきたり、新芽が伸びきる前に黄ばんでしまう場合は、光量不足のサインであることが多いです。
明るいレースカーテン越しの光が入る場所をベースに、夏場は直射日光を避ける、冬は冷え込まないようにする、というイメージを持っておくと管理しやすくなります。
エアコンの風が直接当たる場所や、窓の結露で極端に冷え込む場所は、葉が傷みやすいので避けてあげてください。
根の伸び方と鉢選び
アロカシアは、根茎を下方向に伸ばしながら成長するタイプなので、横に広い鉢よりも、ある程度高さのある鉢の方が向いています。
深さのある鉢に植えてあげると、根がしっかり張って、結果的に葉の展開も安定しやすい感覚があります。
逆に、浅くて大きすぎる鉢に植えると、土の量が多すぎて乾きにくくなり、根腐れのきっかけになりやすいです。
鉢底から根が見えていたり、鉢の縁をぐるぐると根が回っているようなら、ワンサイズ大きな鉢に植え替えてあげましょう。
植え替えのタイミングで迷ったら、当サイトの観葉植物の植え替え時期を完全解説したガイドも参考になると思います。
アロカシアやクワズイモは、葉や茎の樹液に触れると肌がかゆくなる人もいます。
植え替えや剪定のときは、できるだけ手袋をつけて作業すると安心です。
特に、傷ついた部分から出てくる白っぽい汁は、肌の弱い人だと赤みやかゆみの原因になることがあるので注意してあげてください。
アンスリウムスパティフィラム

観葉植物のイモ科の中でも「花っぽさ」も楽しみたいなら、アンスリウムやスパティフィラムも外せません。
どちらもサトイモ科の仲間で、花のように見える「仏炎苞」がとても華やかなグループです。
いわゆる「ザ・観葉植物」というグリーン中心のラインナップに、少し色を足したいときにぴったりの存在です。
真っ赤なアンスリウムを1鉢置くだけで、白壁の空間が一気にギャラリーっぽい雰囲気になりますし、白いスパティフィラムはどんなインテリアにもスッと溶け込んでくれます。
アンスリウムのタイプ
アンスリウムには、赤や白、ピンクの仏炎苞をメインで楽しむタイプと、葉の模様や質感が主役の「リーフタイプ」があります。
花ものタイプは、プレゼントとしても人気で、品種改良も盛んなので、花色のバリエーションがとても豊富です。
リーフタイプのアンスリウム・クラリネルビウムなどは、ビロードのような質感と白い葉脈のコントラストが美しく、近くでじっくり眺めたくなる1株です。
どちらのタイプも、根元を見ると太い根が空気中に出ていたりして、「あ、これもサトイモ科なんだな」と実感できると思います。
葉や仏炎苞がホコリをかぶると、本来のツヤが出にくくなるので、ときどき霧吹きと柔らかい布でお手入れしてあげると、ぐっと見違えますよ。
スパティフィラムとの違い
スパティフィラムも仏炎苞を楽しむサトイモ科ですが、全体的にやわらかい雰囲気で、白い花穂が清楚な印象を与えてくれます。
オフィスや病院の受付など、少しフォーマルな場にも置きやすいのがスパティフィラムの良さです。
どちらも半日陰を好みますが、アンスリウムは特に低温に弱く、だいたい室温12℃以上をキープしてあげると安心です。
スパティフィラムは、葉がしおれてから水をあげても意外と復活してくれるタフさがありますが、何度も繰り返すと根に負担がかかるので、できればしおれる前に水やりをしてあげたいところです。
冬に窓際が冷え込む部屋では、夜だけ部屋の中央に移動するなど、一工夫してあげてくださいね。
アンスリウムやスパティフィラムは、花が終わったら付け根からカットすると、株の消耗を抑えつつ次の花や葉にエネルギーを回しやすくなります。
花がらをそのままにしておくと、カビや病気のきっかけにもなりやすいので、ハサミでこまめに整えてあげると、結果的に長く楽しめます。
フィロデンドロンと風水効果

フィロデンドロンも、観葉植物のイモ科の中でとても種類が多いグループです。
上に伸びる直立タイプから、つるを伸ばしていくタイプまでさまざまですが、どれも「葉の形」が個性的です。
ハート型のセルローム系、切れ込みの入ったセローム系、細長くシャープなタイプなど、同じフィロデンドロンでも印象がかなり違います。
「モンステラと雰囲気は似ているけど、少し違うニュアンスがほしい」ときに、フィロデンドロンは候補にあがりやすいですね。
葉の形と風水の考え方
風水では、丸みのある葉やハート型の葉は「人間関係」や「安心感」に関する運気を整えると考えられることが多いです。
クワズイモのようなハート型の葉や、モンステラのようにやわらかい印象の葉は、人が集まるリビングやダイニングと相性がいいと感じています。
フィロデンドロンの中にもハート型の葉を持つ種類が多く、部屋全体の空気を柔らかくしたいときにぴったりです。
一方、細長くシャープな葉は、「仕事運」「決断力」など、キリッとしたエネルギーを補うイメージで、書斎やワークスペースに置くとしっくりくるケースが多いです。
このあたりはあくまで「暮らしのスパイス」的な考え方なので、あまり難しく考えすぎず、あなたが見ていて心地よいと感じる場所に置いてあげるのがいちばんだと思います。
風水を意識しつつも、最優先すべきは植物の生育環境です。
方角よりも、「その場所の光・温度・風通しが適しているか」をまずチェックしてあげてください。
フィロデンドロンの実用的な選び方
日当たりがやや弱い部屋なら、耐陰性が高いフィロデンドロン・セロームなどの品種を選ぶと育てやすくなります。
多少暗めのリビングでも、壁から少し離した位置に置いてあげるだけで、意外と元気に育ってくれることが多いです。
逆に、南向きで明るさに余裕があるなら、斑入りのフィロデンドロンなど、少しデリケートな種類にチャレンジするのも楽しいですよ。
斑入り品種は、どうしても葉緑素の量が少なくなる関係で、普通のグリーンよりも光を必要とすることが多いです。
それでも直射日光は葉焼けの原因になるので、「レースカーテン越しの明るい窓際」が定位置になりやすいですね。
初心者向け育てやすい品種

ここまでいろいろ挙げてきましたが、「まずは何から始めたらいい?」というあなたには、次の観葉植物のイモ科でよくおすすめしています。
どれも流通量が多く、情報も手に入れやすいので、最初の1鉢として安心感があります。
はじめの一歩におすすめの3種類
モンステラ・デリシオーサ
ゆっくり大きくなるので、「成長していく過程を長く楽しみたい」人向けです。
新しい葉が展開して、だんだん切れ込みや穴が増えていく様子は、何度見てもワクワクします。
耐陰性も高めで、多少水やりのタイミングがずれても、すぐに枯れてしまうことは少ないです。
ポトス(エピプレムヌム)
とにかく丈夫で、水やりに多少ムラがあっても持ちこたえてくれることが多いです。
つるを伸ばしても、短く切ってコンパクトにまとめてもどちらでも可愛く、1株からいろいろな飾り方を試せるのが魅力です。
挿し木での増やしやすさもダントツなので、「増やして飾る楽しさ」を早い段階で味わえます。
シンゴニウム
葉の形が変化していくのが面白く、コンパクトなうちは棚上でも扱いやすいです。
ハート型から矢じり型へと変わっていく姿を見ていると、「同じ株なのにこんなに変わるんだ」とちょっと感動します。
色も、淡いグリーンからピンク系、斑入りまでバリエーションが豊富なので、インテリアの差し色としても優秀です。
避けた方がいいかもしれない種類
逆に、最初の1鉢としては少し難しさを感じやすいのが、寒さに弱いアンスリウムの一部品種や、環境変化に敏感なアロカシアの一部です。
温度や湿度が安定した部屋であれば問題ないのですが、「冬はだいぶ冷えるワンルーム」などの場合、どうしても管理のハードルが上がります。
もちろん「どうしてもこの葉が好き!」という気持ちがあるならチャレンジしてOKですが、その場合は、まずモンステラやポトスで水やりの感覚をつかんでから迎えると安心感が違います。
また、高価なレア品種(斑入りモンステラや希少なフィロデンドロンなど)は、葉1枚あたりのプレッシャーも大きくなりがちなので(笑)、最初からいきなりそこに挑戦するよりは、基本種で経験を重ねてからの方がストレス少なめで楽しめると思います。
ここで挙げた難易度は、あくまで一般的な目安です。
同じ種類でも、株の状態や育てる部屋の環境によって育ちやすさは大きく変わります。
「難しい」と言われる植物でも、あなたの部屋の環境にぴったりハマるケースもあるので、あくまで参考程度にとらえてくださいね。
観葉植物のイモ科の育て方入門
観葉植物のイモ科を長く楽しむためには、「光・水・温度・用土・安全性」の5つをバランスよく整えることが大事です。
ここからは、具体的な育て方のベースを一緒に組み立てていきます。
細かいテクニックの前に、「なぜそうするのか」をセットで理解しておくと、応用が効きやすくなるので、じっくり読み進めてもらえるとうれしいです。
室内インテリアと置き場所

観葉植物のインテリアを考えるとき、つい「どこに置くとおしゃれか」から考えがちですが、観葉植物のイモ科の場合はまず光の量から逆算するのが安定します。
基本のイメージは、直射日光を避けた明るい日陰、もしくはレースカーテン越しの窓際です。
日差しの強い南向きの窓なら、窓から1〜2メートル離した場所でも十分明るいことが多いですし、北向きの窓でもガラスに近い位置なら案外いけたりします。
大事なのは「1日を通して何時間くらい自然光が入っているか」で、もし自然光がかなり少ない場合は、植物用ライトを組み合わせるのも一つの手です。
観葉植物のある暮らしと間取り
リビングやダイニングなど、人が長く過ごす部屋は、観葉植物のある暮らしとの相性が抜群です。
観葉植物部屋づくりの視点でいうと、「光の入る窓のそばに背の高い鉢」「その前後に中型・小型の鉢」「テーブルや棚の上にポトスやシンゴニウム」といった具合に、高さをばらけさせると、それだけでグリーンのレイヤーが生まれます。
ソファの横にトールプランターを置いて、その足元に小さな鉢を添えるだけでも、かなり雰囲気が変わりますよ。
間取り全体の中での置き場所については、当サイトの観葉植物がよく育つ家をつくる間取りと住まい計画のポイントで詳しく掘り下げています。
棚・スタンド・100均アイテムの使い方
観葉植物棚を100均アイテムで組むときは、つい「かわいいかどうか」だけで選びたくなりますが、耐荷重と安定感は必ずチェックしてください。
水やり後の鉢は意外と重くなるので、「とりあえず乗ったからOK」ではなく、実際に水を含んだ状態の重さをイメージして選ぶのがおすすめです。
観葉植物スタンドを100均でそろえる場合も同じで、水やりのたびに動かすことを想定して、ぐらつかないかどうか手で揺らして確認しておくと安心です。
スタンドや棚を使うと、床から鉢を少し上げられるので、風通しがよくなり、カビや根腐れの予防にもつながります。
さらに、ルンバなどお掃除ロボットを使っている場合は、床に鉢を直置きしない方が掃除もしやすく、一石二鳥だったりします。
「おしゃれさ」と「育ちやすさ」は両立できます。
光・風・温度の条件がいい場所を起点に、棚やスタンドで高さを調整するイメージでレイアウトを組んでみてください。
水やりと根腐れ防ぐコツ

観葉植物のイモ科を枯らしてしまう原因のトップクラスが、水やりの失敗です。
特に、サトイモ科は高湿度を好みつつも「根は意外とデリケート」というギャップがあるので、ここを丁寧に押さえておきたいところです。
「水やりは毎日少しずつ」が正解の植物もいますが、観葉植物のイモ科に関しては、基本的に「しっかり乾かしてからたっぷり」が合いやすいです。
成長期と休眠期でメリハリをつける
春〜夏(おおよそ5〜9月)は成長期なので、土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えるのが基本です。
このとき、鉢底から出た水は受け皿に溜めっぱなしにせず、10〜15分ほどしたら必ず捨ててください。
秋〜冬は活動がゆっくりになるので、表面が乾いてからさらに数日あけてから与えるくらいの感覚がちょうどいいケースが多いです。
エアコンの暖房で空気が乾燥しているときでも、土が乾いていないのに心配になって水を足し続けると、根腐れの原因になってしまいます。
このあたりの「室内での水やりの設計」をもう少し体系的に知りたいときは、わたしがまとめた観葉植物の水やりを室内で行う頻度と時間のガイドも合わせて読んでもらえると、かなりイメージが湧きやすくなるはずです。
根腐れを防ぐチェックポイント
根腐れを防ぐために、わたしが普段意識しているのは次の3つです。
- 受け皿に水を溜めっぱなしにしない
- 土が乾いているか、指・割り箸・鉢の重さでしっかり確認する
- 鉢と用土は「通気性」を意識して選ぶ
土の乾き具合は、指で2〜3センチほど差し込んでみて、ひんやり湿っているかどうかを確認するのがいちばんシンプルです。
慣れてくると、「持ち上げたときの重さ」でなんとなく判断できるようになってきますよ。
葉が黄色くなったからといって必ずしも水切れとは限らず、根腐れや肥料過多が原因のこともあります。
「葉のサイン」だけで判断せず、土の状態や水やりの履歴も合わせて総合的に見てあげてくださいね。
水やり頻度の数値(週◯回など)は、あくまで一般的な目安でしかありません。
部屋の温度・湿度・鉢の大きさ・土の種類で大きく変わるので、最終的にはあなたの環境に合わせて微調整していく必要があります。
肥料と冬越し温度の管理ポイント

観葉植物のイモ科の多くは熱帯原産なので、寒さがいちばんの大敵です。
同時に、肥料の与え方も季節によって切り替えが必要になります。
「たくさん肥料をあげた方が早く大きくなるだろう」と思われがちですが、サトイモ科に関しては、むしろ「少なめ・控えめ」くらいがちょうどいいことが多いです。
肥料は「少なめ・成長期だけ」が基本
モンステラやポトスなど、丈夫なイモ科の観葉植物は、正直なところ肥料ゼロでもそれなりに育ちます。
それでも「葉色をよくしたい」「成長を少し促したい」ときには、春〜初秋にかけて、緩効性肥料を2カ月に1回、あるいは薄めた液肥を10〜14日に1回のイメージで使うとちょうどいいかなという感覚です。
肥料をあげたあとは、葉の色や新芽の出方をよく観察しておいて、「効きすぎかな?」と感じたらすぐに頻度を落としてください。
肥料やけを起こすと、葉先から茶色く枯れ込んできたり、根がダメージを受けて水の吸い上げが悪くなったりします。
気になるときは、一度鉢底からたっぷり水を流して、余分な肥料分を洗い流してあげるとリセットしやすいです。
冬越しで意識したい温度のライン
多くの観葉植物のイモ科は、だいたい10℃を下回るあたりから動きが鈍くなり、8℃を切ってくると一気に弱りやすくなります。
特にアンスリウムやスパティフィラムなどは、12℃以上をキープしてあげると安心です。
夜間の冷え込みが厳しい地域では、窓際から少し離した場所に鉢を移動したり、床から冷気が伝わりにくいスタンドの上に置くなどの工夫が効果的です。
冬は、窓際の冷気やエアコンの風を避けつつ、日中は明るい場所、夜は部屋の中央寄りといった具合に、置き場所を季節によって「引っ越し」させてあげるイメージを持っておくといいかなと思います。
冬場の肥料は基本的にお休みでOKです。
休眠気味の時期に肥料を与えても吸収されにくく、根を傷めるリスクの方が大きくなってしまいます。
ペット子供と毒性安全対策

観葉植物のイモ科を語るうえで外せないのが、「シュウ酸カルシウム」による毒性の話です。
サトイモ科の多くは、葉や茎、樹液の中にシュウ酸カルシウムの針状結晶を含んでいて、かじったりすると口の中が強く痛んだり、皮膚がかぶれたりすることがあります。
クワズイモなどについては、公的機関の資料でも、根茎の誤食や汁液の付着により口腔の痛みや皮膚炎が起こり得ることが示されています。
(出典:厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:クワズイモ」)
とはいえ、観葉植物として普通に飾っている分には、正しく扱えば過度に怖がる必要はありません。
ポイントは、「口に入れさせない」「肌にべったり付かないようにする」この2つだけです。
子ども・ペットがいる家庭でのポイント
小さな子どもや、何でもかじってしまう犬・猫と暮らしている場合は、次のような工夫を強くおすすめしています。
- 床置きではなく、棚やハンギングなど手の届かない高さに置く
- 噛みグセが強い子がいる部屋には置かない選択も検討する
- 作業後は手を洗う・道具を消毒する習慣をつける
特に、ハイハイ〜よちよち歩きの時期の子どもは、目についたものをそのまま触って口に持っていきがちです。
観葉植物のイモ科をリビングに置く場合は、テレビボードの上や背の高い棚の上など、「手は届かないけれど視界には入る」位置を探してあげてください。
ペットの場合は、普段の様子をよく観察して、「土を掘り返したり葉をかじるクセがあるかどうか」を確認しておくといいです。
もし「どうしてもかじってしまうタイプ」だと分かっている場合は、サトイモ科以外の安全性の高い植物や、フェイクグリーンでインテリアを楽しむ選択肢もありだと思います。
万が一、子どもやペットが観葉植物のイモ科をかじってしまった場合は、自己判断せず、状況をメモしたうえで、すぐにかかりつけ医や獣医師、各地域の相談窓口に連絡してください。
本記事で触れている毒性や安全対策は、あくまで一般的な目安とわたしの経験に基づく内容です。
正確な情報は公式サイトや公的機関の資料をご確認ください。
体調や安全に関わる判断が必要な場面では、最終的な判断は専門家にご相談ください。
観葉植物のイモ科のまとめと選び方

最後に、ここまでの内容をざっくり振り返りつつ、観葉植物のイモ科との付き合い方のイメージをもう一度整理しておきます。
観葉植物のイモ科は、モンステラやポトス、アロカシア、アンスリウム、フィロデンドロン、シンゴニウムなど、とてもバリエーションが豊かなグループです。
共通しているのは、「直射日光が苦手」「高温多湿が好き」「耐陰性がある種類が多い」という3つのポイントで、これさえ押さえておけば、室内でも長く付き合いやすい仲間になってくれます。
最初の1鉢としては、モンステラ・デリシオーサやポトス、シンゴニウムあたりが特におすすめで、少し慣れてきたらアロカシアやアンスリウム、斑入りフィロデンドロンなどにステップアップしていくと、管理の難易度も段階的に上げやすいかなと思います。
観葉植物インテリアや観葉植物のある暮らしを楽しみながら、観葉植物土を使わないハイドロカルチャーや、観葉植物育て方モンステラのような品種別の工夫も、少しずつ取り入れていってください。
そして、観葉植物のイモ科は「完璧に管理しないとダメ」な存在ではなく、失敗してもやり直しがきく、とても懐の深い植物たちです。
水やりに迷った日、葉が1枚黄色くなってしまった日も、「あ、植物と対話する練習をしているところなんだな」くらいの気持ちで、気楽に付き合ってもらえたらうれしいです。
このページが、あなたとお気に入りの1鉢との出会い、そして長い付き合いのきっかけになればうれしいです。